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  3. ガス圧接工事業の仕事内容
ガス圧接工事業は、ガス圧接をする仕事です。
鉄筋同士を、強度を保ったまま繋ぐ重要な仕事で、もし強度が足りない場合、建物全体の安全性を脅かします。
逆にしっかりと鉄筋同士を繋げられれば、建物を利用する人たちの安全を守れるやりがいのある仕事でもあるのです。
ガス圧接工事は、専門職になり、この仕事に携わるのは職人です。
しかし、現状は職人が不足している状況なので、うまく技術を身に付けることができれば、建設業界に自分の確固たるポジションを築くきっかけにもなるでしょう。

ガス圧接工事は鉄筋工と関係する

ガス圧接工事業は、ガス圧接継手をするために行われるものです。
ガス圧接継手とは、鉄筋同士の切断面を合わせて、圧力を加えつつ、加熱して接合するものになります。
使われるガスはアセチレンガスで、アセチレンを燃焼させたときの温度は、1,200℃から1,300℃になるといわれています。
ガス圧接が終わった後の鉄筋は、独特の膨らみを持つことになり、この膨らみの長さや太さもしっかりと基準が決められているのです。
そのため、ガス圧接工事は技量が求められる仕事だといえるでしょう。
こちらのガス圧接工事は、鉄筋工に用いられることが多く、鉄筋の強度に密接に関係する事柄です。
鉄筋は高い強度を持ちますが、接合面から破断することも珍しくありません。
雑な施工をしてしまうと、建物全体の強度に関係する部分なので、ガス圧接工事は建物を利用する人々の命を預かる大切な仕事だといえるでしょう。
鉄筋工には、重ね継手や溶接継手など、いろいろな種類があります。
その中でも最も用いられるのがガス圧接継手です。
ガス圧接継手は、コストが安いメリットがあり、幅広い現場で重宝されています。
また、鉄筋の太さに応じて、工法の種類が決められますが、ガス圧接継手は鉄筋がある程度以上太い場合に用いられることも多いです。

ガス圧接は溶接工の一種

ガス圧接工事に携わる場合、溶接工という職人になるともいえます。
溶接工とは、溶接を専門に仕事をしている人たちを指し、その技術力は職人と呼ぶに値するでしょう。
さまざまなものを溶接するのですが、溶接の方法にも種類があります。
一つが上でも紹介した圧接です。
また、融接と呼ばれるものもあり、部材に熱を加えることによって、溶かして接合させる方法です。
ほかにも、ろう接と呼ばれるものもあり、こちらは単純に部材同士を接合するというイメージの溶接になります。
溶接工は、さまざまな現場で用いられ、特に建設現場では重宝されているといえるでしょう。

ガス圧接継手の種類

ガス圧接工事ではガス圧接継手の施工が行われます。
そして、ガス圧接継手には、いくつかの種類があるのです。
ガス圧接に用いられる燃焼ガスは、アセチレンガスや酸素混合ガスが使われます。
さらに、天然がガスが使われることもあるのです。
工法の種類は、手動ガス圧接が最も一般的です。
ガス圧接継手といえば、手動ガス圧接を指していることも多く、およそ9割以上のケースで、手動ガス圧接が用いられています。
また、これを自動で行うのが自動ガス圧接です。
熱間押抜ガス圧接というものもあり、ガス圧接特有の溶接直後の膨らみを発熱状態の段階で、押抜刃で押し抜いてしまうという工法です。
さらに、天然ガスが用いられるものは、天然ガス圧接と呼ばれています。
そのほかにも高分子天然ガス圧接というものもあります。
このようにガス圧接継手にはいろいろな種類があり、それぞれの状況に応じて使い分けられているのです。
そのため、ガス圧接工事業では、状況に応じて工法を厳選する判断力やいろいろなガス圧接の知識が求められます。

ガス圧接工事業に関する資格

ガス圧接工事業に関係する資格はいくつかあります。
一つが鉄筋継手管理技士と呼ばれるものです。
これは圧接工事の際の、工程を管理したり、品質を保証したりする資格です。
また、安全管理などについても把握する必要があり、ガス圧接を監督する重要な資格です。
さらに、手動ガス圧接資格というものもあります。
手動ガス圧接をやる作業員は、加熱加圧作業をすることになります。
加熱加圧作業をする場合、資格が必要です。
手動ガス圧接資格を所持していても、免状に記載されていない種類のガス圧接継手は行うことができず、熱間押抜ガス圧接なら、しっかりとそれが免状に記載されている必要があります。
鉄筋工事業全般に範囲を広げるなら鉄筋施工技能士という資格も関係しています。
この資格は建設現場で重宝される資格の一つで、鉄筋工事業を行う場合、必ず鉄筋施工技能士の存在が必要になるのです。
ほかにも、高分子天然ガス圧接資格や自動ガス圧接資格など、ガス圧接工事業に関する資格はとても多いので、それぞれのキャリアに応じて取得を目指したいところでしょう。
資格を取得すれば、工事に携われることも多くなりますし、その分だけ会社からの信頼性も高まります。

ガス圧接工事業に向いている人

ガス圧接工事業に向いている人は、溶接工に向いている人と同様です。
ガス圧接工事で多く用いられる、手動ガス圧接は、一本一本の鉄筋を丁寧に繋げていく作業です。
作業にはもちろん根気が必要なので、こつこつと一つのことに集中して取り組める人には向いているでしょう。
ガス圧接の作業は、建物全体の強度に関わってくる部分なので、ここで手抜きをしてしまうような人はリスクが高いです。
また、手先が器用な人も溶接工には向いています。
ガス圧接工事は、正確な作業だけではなく、スピーディーな作業も求められます。
高温のガスで鉄筋を圧接するという性質上、いつまでも圧接しているわけにはいきません。
手早く鉄筋同士を繋げる必要があるのです。
精密な作業が得意な人もこの仕事に向いています。
ガス圧接工事は、とても細やかな作業なので、昔から細かい作業が得意だったというような人は、スムーズに技術を身に付けられる可能性が高いです。
ほかにも、資格取得に前向きな人もおすすめです。
この仕事に関係する資格はたくさんあります。
最初はガス圧接に関する資格を取得していき、ゆくゆくは鉄筋施工技能士を取得しようと考えているような前向きな人なら、会社も大事にしてくれるのではないでしょうか。
また、ガス圧接工事は、職人といえます。
そのため、職人気質な人にも向いているかもしれません。

ガス圧接工事業のやりがい

ガス圧接工事業のやりがいは、自らの技術や知識を使って、建築物の安全性を高めるというものです。
ガス圧接では、鉄筋同士を圧接しますが、ここにミスがあると、建物の強度が著しく落ちてしまうのです。
逆にここで質の高い仕事をこなすことができれば、高い強度を保った建物の完成につながります。
また、ガス圧接工事業は、短期作業員を募集していることも多く、専門職に該当するので、一般的な作業員に比べると、短期でも時給が高いです。
もちろん正社員で働くという方法もありますが、場合によっては非正規雇用で各現場の応援にかけつけるという就業形態もあるのではないでしょうか。
さらに、ガス圧接工事に関する資格はたくさんあります。
資格によっては、資格手当が支給されますので、資格取得によるキャリアアップを実感しやすい仕事ともいえるのではないでしょうか。
資格の取得に応じて給料が高まると、自分が成長しているという実感を持て、モチベーションも高まります。
その意味では、気持ちの面でも、給料の面でもメリットのある仕事です。
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