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コンクリート圧送工事とは

コンクリート圧送工事業は、建設業の中でも大切な仕事です。
建物の強度に関係する仕事になり、質の高いコンクリートをその状態を維持したまま型枠などに流し込むのが仕事になります。
専門の車両が使われるのが一般的で、コンクリートポンプ車と呼ばれるものです。
高度経済成長期に華々しくデビューした経歴がある職業で、今日まで進化を続けてきました。
今回はコンクリート圧送工事業の仕事内容やこの仕事に向いている人、さらにやりがいなどについて紹介していきます。

コンクリート圧送工事業の仕事内容

コンクリート圧送工事とは、コンクリートを建物に送り込む仕事です。
建設現場でコンクリートを使用する際には、大規模なものになると、コンクリートミキサー車によって運ばれてきます。
ミキサー車によって、すでに良い状態に仕上げられたコンクリートを各部分に送り込むのがコンクリート圧送工事業の仕事です。
コンクリートを送り込む際には、コンクリートポンプ車と呼ばれる特殊な車両が使われ、油圧や機械的な圧力を使って、必要部分に送り込んでいきます。
時には、地上に停車したコンクリートポンプ車から、高層ビルの屋上に圧送することもあります。
コンクリート圧送工事は、歴史の長い伝統的な建設業の一つで、20世紀初頭の発明です。
日本に導入されたのは東京オリンピックの後で、高度経済成長期の建設ラッシュを支えた工法ともいえるでしょう。
このように華々しい歴史を持った仕事の一つなのです。
コンクリート圧送工事業が必要な現場はさまざまで、一般的な住宅に用いられることもありますし、大規模な商業施設や巨大なマンションにも必要です。
さらに、橋などの大型建築物にも必要になり、建設業界でも重宝される仕事といえるでしょう。

コンクリート圧送工事業のやりがい

コンクリート圧送工事業は、重大な使命を課せられたやりがいのある仕事です。
重大な使命とは、多くの人々の命を守ることです。
近年のビル設備などは高層化が進んでいます。
そのため、安全設計がより重要になってきて、我が国は地震大国でもあります。
少しの設計ミス、施工ミスが大勢の人々の命を奪ってしまうトラブルにつながるのです。
コンクリート圧送工事業は、建物の強度に大きく関係する仕事です。
また、強度計算はもちろんですが、これまでの経験や感覚が求められる部分も多いので、自分が建物の命運を握っているという、とてもやりがいのある仕事になります。
今後は建物の高層化やハイテク化がますます進んでいくことが予測されますので、コンクリート圧送工事業の仕事もより重要になっていくでしょう。
高層化が進めば進むほど、質の高いコンクリートをどうやって送り込むかが重要になってくるのです。
また、その方法に関しても、進化していくことと思われます。
そういった試行錯誤もこの仕事のやりがいといえるのではないでしょうか。
もちろん、ものづくりが好きな人たちにも向いている仕事です。

コンクリート圧送工事業に向いている人

コンクリート圧送工事業の仕事に向いている人は、職人肌の人です。
コンクリート圧送工事は、経験がものをいう仕事で、一朝一夕で身に付くものではありません。
コンクリートを送り込む量を間違えれば、建物全体の強度低下につながりますし、決められた時間内にしっかりと圧送する必要があります。
また、使命感のある人も向いています。
コンクリート圧送工事業は、大勢の人の命を握る仕事といっても過言ではありません。
逆の考え方をすれば、多くの人の安全を守る仕事でもあるのです。
だからこそ、真摯な態度で仕事に取り組む、万が一のミスを防ぐ使命感が必要になってきます。
さらに、この仕事はチームワークや協調性も重要です。
コンクリート圧送工事業は、最初から最後まですべて一人でやるわけではありません。
コンクリートを流し込んでも、事前に型枠が設置されていなければ、流失されてしまいます。
型枠の設置も別の専門職の人が行いますので、こういった人たちとの連携が重要になるのです。
特に、大勢の工事業者が集う、大規模建設現場などにおいては、よりチームワークが重視されるでしょう。
そのため、大勢の人と共同で何かを作り上げる経験がある人やそのようなことが好きな人にも向いています。
また、コンクリート圧送工事業と聞けば、体力のある人を思い浮かべるかもしれません。
しかし、以前までに比べると、そこまでキツイ仕事ではなくなっています。
というのも、最近はコンクリート圧送工事業も機械化がなされてきて、リモコン操作で打設を行う現場も多くなってきているのです。
そのため、腕力というよりかは、技術や知識の方が重要な仕事といえるでしょう。
さらに、コンクリート圧送工事業は深刻な人手不足に見舞われている仕事なので、建設業で一旗揚げたいというような野心溢れる若者にもぴったりです。
人手不足ということは、それだけライバルが少ないということでもあるので、いち早く技術を身に付け、自分の存在を確固たるものにできるかもしれません。

コンクリート圧送施工技能士

コンクリート圧送工事業でキャリアアップを目指すなら、コンクリート圧送施工技能士を取得する方法があります。
これは国家資格の一種で、一級と二級があります。
一級は受験に実務経験が必要で、二級は専門学校などを卒業していない場合は、実務経験が必要です。
しかし、専門学校を卒業している場合や規定の職業訓練などを受けている場合には、受験資格を与えられる場合があります。
学科試験は、コンクリートに関する広い範囲の知識が求められ、実技試験も必要です。
実技は、コンクリートを圧送するための準備をすることやポンプ操作の知識などを求められます。
また、圧送後の洗浄や読図や積算に関する知識も必要です。
厳密にいえば、コンクリート圧送工事業で一人前を名乗るためには、コンクリート圧送施工技能士が必要になります。
この資格を取得せずにコンクリート圧送施工技能士を名乗ることは禁じられています。

コンクリート圧送工事業の将来性

コンクリート圧送工事業の将来性は、明るいといえるでしょう。
今後、オフィスビルなどの高層化がさらに進めば、建物の強度の問題はより重要な課題になってきます。
いかに強度の高いコンクリートを建物に送り込めるかは、永遠の課題ともいえる部分なので、この仕事がなくなる可能性は少ないといえるのではないでしょうか。
また、業界を確認すれば、人手不足であることがわかりますので、技術者の育成は急務であるともいえます。
そのため、会社側が若手を重宝してくれる可能性があり、しっかりと一人前まで育ててくれる期待を持てます。
このような業界全体の傾向を鑑みれば、若手に活躍の機会が残されている業界であるということがわかるはずです。
コンクリート圧送工事業で一定以上の技術を身に付けることに成功すれば、一生の仕事になる可能性も十分にあるでしょう。
また、近年は仕事の機械化が進んでいますので、必ずしも腕力が必要な仕事ではないため、知識と技術があれば、年を重ねてからも第一線で働ける可能性がある仕事です。
建設業の中でも今後需要が高まっていく仕事だと思われるので、深刻な若手不足に見舞われているこの業界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
熟練工から技能継承をしてもらうことができれば、今度は自分が職人として輝きながら働けるかもしれません。
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