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  3. 屋根工事業の仕事とは?

建物を守るために屋根工事は重要

屋根工事業は、建物を守るための重要な仕事だといえるでしょう。
屋根がダメになると建物全体がダメになり、建物の耐久性が大幅に低下してしまいます。
屋根には、スレートや瓦屋根といったさまざまな材質があり、それらの材質を適材適所で使い分けて工事をしていきます。
また、屋根工事といっても、複数の種類があり、屋根の上から屋根を重ねるような工事もありますし、完全に屋根を取り替えるような工事もあるのです。
単純なようで奥が深い仕事なので、仕事を極めたい方は、この仕事を身に付けるのも良いのではないでしょうか。

屋根工事業の仕事内容

屋根工事業の仕事内容は、名前の通り屋根に関する工事を実施する仕事です。
瓦屋根、スレート屋根、さらに金属板屋根など、さまざまな材質と種類の屋根工事に携わります。
また、それらに付随して、屋根の断熱工事をすることもありますし、屋根の防水処理をすることもあります。
このように建設業において、屋根全般の工事を請け負うのが、屋根工事業の仕事だといえるのです。
材質によって性質が異なり、屋根工事に関する深い知識が必要になるため、職人という意味合いの強い仕事でもあるといえるでしょう。
また、建築現場に多い高所作業も担当します。
屋根は、建築物の一番上の部分にあたりますので、高い場所に上って作業をするのが基本です。
そのため、高所でスムーズに動けるような身のこなしが必要なだけでなく、安全管理を怠らないような集中力や丁寧さも必要になります。
自分が屋根から落ちたら大怪我をするだけではなく、材料を落下させて歩行者やそのほかの作業員に怪我をさせてしまう危険もあるのです。

屋根工事の種類

屋根工事にはいくつかの種類があります。
屋根の葺き替え工事は、経年劣化が著しい場合に行われる工事で、野地板の交換まで行う大規模な工事です。
棟板金を外し、屋根材、防水シートを剥がし、野地板を剥がします。
そして、野地板を交換した後に、新しい防水シートや屋根材を設置し、最後に棟板金を設置します。
建てられてから長い期間が経過した建物に頻繁に用いられ、屋根工事の中では、かなり大がかりです。
屋根葺き替え工事は、屋根の部分をすべて取り替えるような工事になりますが、屋根の上から屋根を重ねるような工事もあります。
それが屋根重ね葺き工事と呼ばれるものです。
カバー工法といわれることもあるこの工事ですが、既存の屋根の上に、新しい屋根を重ねるようにして設置する工事なので、古い材料を撤去する必要がなく、工期の短縮につながります。
屋根重ね葺き工事の工程は、屋根を洗浄した後に、屋根材を取り付けるための下地を設置し、その上に防水シート、新しい屋根材と設置していく工法です。
人によって屋根工事にかけられる予算が違ってくるので、予算を極力抑えたい場合などに用いられるのが屋根重ね葺き工事です。
また、簡易的な屋根工事として、塗装工事があります。
屋根の塗装には防水機能が備わっていて、塗料の劣化とともにその機能も失われていきます。
その状態で、さらに長い時間が経過してしまうと、屋根材なども傷んでしまいますので、塗装工事をするだけでも、建物全体の寿命が延びるのです。
屋根の塗装は高所作業になりますので、足場の組み立てから入り、その後に洗浄、下地処理と行い、養生をした後に塗装をしていきます。
実際の塗装作業も、下塗り、中塗り、上塗りといったように状況に応じて段階的に仕上げていきます。
このように屋根工事は、屋根材を設置するだけではなく、屋根の塗装に関する知識も求められることがわかるのではないでしょうか。
日本建築の特徴には瓦屋根があります。
屋根工事業には、瓦屋根の工事に関する知識も必要です。
瓦屋根の工事といえば、瓦屋根と下地との間に使われている漆喰を補修する漆喰補修工事があります。
主に接着が目的で使われるのですが、漆喰も経年によって劣化してしまうため、漆喰を取り替えるのが漆喰補修工事となっています。
さらに、棟板金工事というものもあります。
棟板金は、屋根の1番上の部分になっていて、屋根材を留める役目があります。
この部分も劣化により緩んでくるので、棟板金を交換するのも屋根工事業の大切な仕事です。
棟板金交換工事は、屋根工事の中では比較的簡単な工事で、棟板金の劣化により屋根全体が傷むのを防ぐ目的があります。
屋根全体が傷むと今度は建物全体に波及してしまうので、医療における初期治療ともいえる部分です。
昔ながらの戸建てにはよく雨どいが見られますが、屋根工事業の範囲には雨どい関連の工事も含まれます。
雨どいは建物の水漏れを防ぐための大切な水の通路になっていますので、雨どいのメンテナンスも屋根工事業の大切な仕事といえるでしょう。
また近年重要が高まっているものに、太陽光パネルの設置があります。
国が力を入れている事業でもありますので、いっきに需要が高まりました。
太陽光パネルを住宅の屋根に設置する人たちも多く、その際には屋根工事が必要になります。
太陽光パネルの場合は、屋根工事の知識のほかに電気工事の知識も必要になる複合的な工事です。

屋根工事業に向いている人

屋根工事業に向いていると人は、丁寧な人です。
この仕事は、とにかく丁寧な作業を求められます。
屋根や外壁は、建物を守るためにとても重要な要素です。
特に、台風や雨の日が多い日本において、屋根は人々の生活を守るための要でもあります。
そのため、丁寧に作業を進めて万が一を防ぐことが何より重要です。
ちょっとした手抜きが後の雨漏りにつながることも多いので、一つひとつの作業を丁寧に行える集中力や丁寧さが求められます。
また、屋根工事業は、基本的に外に出て仕事をしますので、体を動かすのが好きな人に向いています。

屋根工事業の将来性

屋根工事業の将来性は、建築物がある限り屋根はなくならないので、需要が尽きるということはありません。
また、潜在顧客が多く眠っている仕事でもあります。
屋根は、建物の中でも非常に重要な部分です。
しかし、その重要さに気付く顧客は少なく、事実として屋根が完全にダメになってから工事を依頼するという人が多いです。
本来であれば定期的にメンテナンスをする必要があり、早めのメンテナンスでトータルの工事費を安く済ませたり、そのほかの部分へのトラブルの波及を防いだりできます。
そのため、人々がこういった認識を持つようになれば、まだまだ屋根工事業の需要は伸びるといえるのではないでしょうか。
また、近年注目を浴びている太陽光パネルを屋根に付けるような方も増えていますので、これらに関連した屋根工事を請け負うことができれば、将来性があるという見方もできます。
さらに、最近は新築を建てるよりも、中古を買ってリフォームする場合や持ち家をリフォームするのが主流です。
そして、大規模リフォームの際には、屋根工事が含まれることも多いので、このような仕事を多く請け負うような会社に就職できれば、将来性があるといえるでしょう。
また、建物は常に傷んでいくものなので、リフォームや補修などの依頼がなくなるということもありません。
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