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解体工事業とは

解体工事業は、わかりやすくいうと建物などの構造物を壊す仕事です。
マンションは住宅、公共施設、橋梁などその対象は多岐にわたります。
建物は建築することがメインに考えられていますが、建て替えなどを行う際などに解体は必要となる作業です。
解体工事は地道にハンマーや溶接などで行う方法と重機を活用して解体する方法があります。
ビルや住宅などによって解体の方法は大きく異なり、内装や塀、基礎、立木の撤去や廃棄物処理もすべて合わせて解体工事と呼ばれることが多く、その作業は多岐にわたります。

解体工事業は建築業の許可業種へ

平成28年6月1日に施工された建築業法は、これまでとび・土木工事業に含まれていた工作物の解体を独立させて解体工事業が追加されるようになりました。
そのため、解体工事業を営む際には原則として解体工事業の許可が必要になりました。
解体工事業の技術者には資格要件があり、一級土木施工管理技士、一級建築施工管理技士、建設部門、総合技術監理部門の技術士、指導監督的菜実務経験を持った実務経験者などの監理技術者が必要です。
さらに監理技術者の資格の資格のいずれかを持っていること、二級土木施工管理技士、二級建築施工管理技士、とび技能士、解体工事施工技士、実務経験者いずれかを含む主任技術者が必要となります。
また、建築業許可には専任技術者だけではなく、経営業務の管理責任者や誠実性、財産要件、欠格要件に該当しないことなど5つの許可基準をすべて満たしている必要があるのです。
経営業務の管理責任者は、いわゆる建築業許可を持つ事業者の役員、または事業主などであり、建設業の経営業務を担う人物を指します。
5年以上の解体工事業での経営経験、または6年以上のほかの建設工事業種での経営経験を持っている必要があるのです。
専任技術者の要件としては、主に土木または建築の監理技術者に該当する資格を取得している技術者がいること、解体工事業において8年を超える実務経験を持っていること、登録解体工事講習を受ければ必要とされる解体工事実務経験は1年以上といった条件を満たしていれば選出することができます。
都道府県に申請し、審査に合格することで解体工事業の建築業許可を取得することができます。

解体工事業の仕事内容とは

解体工事業には、解体工と呼ばれる作業員が解体作業を担います。
ハンマーや溶接などを利用して解体し、さらには重機によって解体を行うこともあるのです。
重機で解体して構造物を砕く際は、周りに非常に多くのホコリが発生するため、作業の際に水まきは欠かせない作業となります。
解体する際に重機のハサミ部とコンクリートに直接水を当てることによってホコリが舞うのを防いでいます。
1日の工程チェックをしてから、どこからどこまで解体を行うのか、危険な点はないかある場合は、どのようにリスクを避けるべきかということを考慮しながらチェックを行っていくのです。
そして、重機における解体手順のチェックや段取りもこの解体工の役割です。
さらに、重機を使って解体する業務を担当するオペレーターもいます。
大きなコンクリートや柱、壁などは人の力だけでは解体するのは困難となるので重機を使用して取り壊しを行います。
重機の扱いには知識だけでなく熟練した技術が必要となり、ベテランの担当者が担うことがほとんどです。
オペレーターも1日の工程を確認し、危険な作業を伴う場合は、念には念を重ねて準備や段取りを行います。
また解体したコンクリートやがれきはダンプカーへ移動する作業も行うのです。
解体前に構造物の周囲に足場を組む作業員もいますが、これを鳶工と呼ばれているのです。
パネルや養生を使って取り囲み、解体の際にホコリやがれきなどが外に出て近隣に迷惑をかけないようにします。
解体の前に測量を実施し、地盤の傾きなどを事前に確認して、足場が傾かないように水平に足場を組む準備をします。
足場を組むために必要となる資材、パイプやパネル、足場板、養生シートを発注して、現場へ搬入したら工程通りに足場を組む流れです。
また現場を管理する現場監督も仕事の一つです。
解体前に工程やスケジュールを組むのですが、スケジュール通りに遂行しているかの確認と安全面についても管理する業務を担います。
解体の際に出るホコリや騒音など近隣住民へ迷惑がかかっていないかにも気遣う必要があり、事前に近隣住民や施設などへの挨拶なども解体の開始日以降は毎日のように積極的に行います。
トラブルが発生した場合も先陣をきって対応し、自己判断が難しいような問題はすぐ本社や上司などに報告・連絡・相談する必要があります。

解体工事には必要な資格はあるのか

解体工事業を従事するに至って必要な資格は特にありません。
無資格の方でも未経験者の方も就職することはできます。
ただ、オペレーターとして重機を運転して作業を行う人物は、パワーショベルなど重量3トン以上の重機を運転をする場合は車両系建設機械運転技能講習を修了するか建設機械施工技術検定が必要になります。
車両系建設機械運転技能講習を受けることで運転できる主な機械は、ブレーカや、ハサミ状をしたアタッチメントを装着した鉄骨切断機、コンクリートを砕くためのハサミ状のアタッチメントを草加着下コンクリート圧砕機、木造の構造物を解体しまたは解体物を掴んで持ち上げるためのフォーク状のアタッチメントが装着された解体つかみ機です。
吊り上げ荷重が1トン以上5トン未満の小型移動式クレーンを使用する場合は小型移動式クレーン運転技能講習を修了する必要があります。
また、高さ5m以上の鉄骨造建造物や足場の組立や解体を行う際や鉄筋コンクリートを解体する際にも資格が必要です。
吊り足場や高さ5m以上の足場の組立を行う際は、足場の組立等作業主任者という資格が必要で、鉄骨造建築物で高さ5m以上の組み立てを行う際は建築物等の鉄骨の組立作業主任者という資格を持った作業主任者が必要となり、指揮を執ります。
さらに高さ5m以上のコンクリート建造物の解体にはコンクリート造工作物の解体作業主任者が必要です。

こんな人だったら解体作業に向いている

解体作業の仕事は、建築業などと同様に体力を使う作業が多くなっていますので、普段からしっかり体力のある人や健康な方は重宝されますし、向いてます。
やはり解体作業にはがれきが崩れるなど危険が大きく伴う作業ですので、キビキビと動ける人物が向いています。
また、作業もただ重機を使って解体するだけではありません。
ちょっとしたミスにより大事故を免れることができない大変危険な作業ですので、いつでも細かな配慮ができ気遣える人物が向いています。
解体作業は工程表などにも細やかな作業が書かれており、忠実にこなせる人出なければ向いていません。
何事もまあいいかで済ませるような大雑把な方は不向きです。
また、現場は通常の建築業などとは異なり、ホコリや粉塵などが飛び交い、体中にも付着します。
汚れるのが苦手な方は向いていません。
そういった環境でも耐えられるような人物が向いています。
さらには解体工事を行うに至って危険と隣り合わせで仕事をしていることもあり、現場でのやりとりも大声で強い言葉で言い合うこともしばしばあります。
そういった環境でも動じずに対応できるような人物ではないと毎日の作業ですから難しいでしょう。
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