1. TOP > 
  2. 建設業界での転職役立ちコラム > 
  3. 管工事業の仕事とは?

管工事業とは

管工事業は、冷暖房や冷凍冷蔵、空気調和、給排水、衛生などのための設備を設置、または金属製等の管を使用して水やガス、油、水蒸気を送配するための設備を設置する工事を行う事業です。
言い換えれば配管設備などを行う専門工事のことで、具体的に冷暖房設備工事、冷凍冷蔵設備工事、空気調和設備工事、給排水・給湯設備工事、厨房設備工事、浄化槽工事、ガス管配管工事、ダクト工事などです。
つまり、キッチンやバス、トイレなどといった水廻り関係やエアコンのダクトといった私たちの住まいに関わる住宅設備に欠かせない工事を営む事業です。
近年では新築一戸建てを購入する方だけでなく、中古住宅や中古マンションなどを買い上げてリフォーム・リノベーションして住まう若い世代も増えています。
このリノベーションの際にこだわりの住宅設備に入れ替える方も多いので管工事業は現代のニーズに沿った事業といえます。

管工事業には建設業許可が必要

管工事業には1件の請負代金が500万円未満の軽微な管工事を請け負う場合には建設業許可は必要ありませんが、1件の請負代金が500万円以上の管工事を請け負う場合は行政庁へ申請して建設業許可が必要です。
許可を得るためには5つの要件が必要となります。
経営業務の管理責任者が常勤でいること、誠実性、営業所ごとに専任技術者を配置していること、財産的基礎を有していること、欠格要件に該当しないこと、この5つを書類で証明する必要があります。
経営業務の管理責任者はいわゆる事業主などにあたりますが、専任技術者は、一級管工事施工管理技士や二級管工事施工管理技士、機械「流体工学」」または「熱工学」・総合技術監理、上下水道・総合技術監理、建築板金(ダクト板金作業)、冷凍空気調和機器施工・空気調和設備配管、給排水衛生設備配管、配管(建築配管作業)・配管工などといった資格を有している方や管工事において10年以上の実務経験を有している方がなれるという条件があります。

配管工の仕事

管工事業の職種としての配管工は、建築設備分野にてガス管や給水管、排水管などの管を繋いで配管を造ることや空気清浄装置や蓮暖房の換気設備などを取り付ける工事を行います。
使用する管も塩ビ管や鋼管をはじめあらゆる種類があり、これらに関する専門知識、そして必要となる設備分野によって多くの技能が必要になります。
さらにただ配管や設備機器の取付のみならず、その後のメンテナンスや修理に至るまで担当することがほとんどです。
修理では蛇口から水が出なくなった、排水が詰まったなどといった私たちの生活におけるよくある水廻りトラブルなどがほとんどです。
すぐに対応しなければならないので柔軟性や経験値、技能が必要です。
基本的に土日だけでなく正月といった長期休暇も対応しなければ困るので、交代制などで宿直や日直などを行うなどの体制も整えられています。
配管工事の際はちょっとしたずれなどによってガス漏れ、水漏れなどといった大きなトラブルや事故につながりかねません。
そのため、常に細心の注意を払って作業をしています。
これにはある程度の知識そして経験が必要となるため、配管作業自体は長年のキャリアを積んだ担当者が作業を担います。
よって、若手の配管工は補助をしながらベテランの担当者の作業などを見て学んでいくことになるのです。
ただ、掘削や埋め込みなどはキャリアは一切関係ありませんので新人であろうと平等に作業を行います。
また配管は物によっては重量も100㎏近い場合や長さも数メートルと大きなものを使うことがあります。
水道管であれば5mに80㎏から100kgもの重量のものがほとんどです。
これらは人の手で運ぶには限界がありますので重機やダンプトラックなどを駆使して運搬を行っていきます。
掘削の際にも建設機械を活用することが多いですから、配管作業には機械が必須となってくるため、それらの免許を取得している人材も必要となります。

配管工の平均年収は?

配管工の平均年収は、日本のサラリーマンの平均年収とほとんど変わらず400万円前後となります。
しかし、専門スキルが必要となる技術職であることもあり、基本的にその技術や経験によって給与に差があることは否めません。
できるだけ給与面で好待遇を受けたいのであれば、上級資格などを積極的に取得していきアピールしていくと良いでしょう。
また、大手企業に勤務するほど実力に沿った高い待遇で働くことができます。

配管工の仕事に向いている人とは

配管工の仕事は、ほかの建築業と異なり出来上がったとしてもそれが壁の中や天井、床下などといったなかなか目に届きにくい場所ばかりの工事となります。
しかしそれでもやりがいを持って地道に作業ができる方が向いています。
作業も誰かと協力しながらやるというよりは一人で配管図面に基づいて考えながら作業をする仕事です。
一人で黙々と行う作業が苦手な方は向いていないといえるでしょう。
また、施工する給水管、ガス管、排水管を設置する床下などは皆さんもご存知の通り非常に狭く暗いスペースで行います。
また、新築工事などにいたっては冷暖房設備のない空間で狭所での作業となるので、真夏や真冬などは劣悪な暑さ、寒さの環境となります。
さらに道路から宅地内へ引き込むことや建物内に引き込むなどの配管工事に至っては外での作業となります。
そのためある程度厳しい環境の中でも黙々と効率良く正確な仕事に取り組める精神力、忍耐力が必要ですので、忍耐力に長けた方もぴったりです。
また、細かな作業を経て配管を設置していく仕事になりますから、モノづくりに通じているところがある仕事です。
普段からモノづくりに関心がある方、好きな方は配管工の仕事に適しています。

配管工に必要な資格とは

配管工自体は何か資格を持っていないとなれないという仕事ではありません。
ただ、配管工の中で基本的な資格は、配管技能士と呼ばれる資格です。
配管技能士は、国家資格である技能士検定試験の一種です。
給水管・排水管・ガス管・空気清浄装置、冷暖房換気設備といった建築物の配管工事の技能を認定するもので、自分が持っている配管工事の技術能力を客観的に証明することができますから、持っているとキャリアアップを目指した転職などの際も役立ちます。
配管技能士には建築配管作業とプラント配管作業の2種類があります。
いずれも一級から三級まで設けられ、三級は受験資格の条件がないのですが、一級、二級を受けるためには学歴や実務経験の一定年数が必要です。
配管技能士の試験には学科試験と実技試験に分かれており、実技試験は図面を見て配管を組み立てるような試験が行われます。
また一級配管技能士を持っていると資格手当が付く企業もありますので持っていて損はありません。
配管工のステップアップとして管工事施工管理技士と呼ばれる国家資格もあります。
配管工事のプロフェッショナルとして高い応用力を活かして配管工事の現場を指揮や管理する資格となっています。
こちらは一級と二級に分かれています。
受験できる対象者は、一級または二級配管技能士の資格を保有している方、冷暖房設備や空調設備などの配管工事に4年以上の実経験がある方です。
こちらも学科試験と実技試験が行われています。
二級は一般建築業の営業所の主任技術者になれることや現場の主任技術者になることができます。
また一級はこれに加え、大規模な建設工事で必要となる監理技術者になることも可能です。
またさらなるスキルアップとして建築設備士があります。
この建築設備士は、建築設備に対して幅広い知識を持ち、建築士に建築設備設計などで適切なアドバイスや指示を出すことができます。
建築設備に対する高い技術力と安全性を求められるようになり、今注目を浴びている資格の一つです。
受験資格のある方は、大学や専門学校で建築、機械、電気に関する過程を修了し卒業した方、一級建築士の資格を持っている方、建築設備に関する実務経験がある方が対象です。
建設コンタクトロゴ

「建設コンタクト」は、東京、埼玉、神奈川の建設業界求人に特化した転職サポートサービスです。
建設業界に特化し、さらに活動エリアを絞ることで、求職者様のご希望、経験、条件等にマッチするお仕事の紹介を提供いたします。高待遇求人や非公開求人も多数ございますのでお気軽にメールもしくはお電話にてご連絡ください。

お気軽にお電話もしくはメールでご連絡ください