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  3. 建設コンサルタントとは?未来を創るやりがいある仕事とその魅力をご紹介

国造りのプロフェッショナル集団

建設コンサルタントとは何か、この質問に一言で答えるのはなかなか簡単ではありません。
建設コンサルタントは公共事業を完成させるため、持ち得る技術を提供する専門家集団のことを指します。
あって当たり前のように考えられている公共施設はたくさんありますが、身近にあるものでは道路や鉄道、港や橋など人の生活や産業を支える重要な役割を果たすものが該当します。
人々がゆっくり時間を過ごす都市公園や緑地、河川やダムなども公共施設であり社会資本ですし、衛生的な生活を支える上・下水道施設やエネルギー施設など、現代になくてはならない設備もすべて社会資本です。
建設コンサルタントは国や自治体から委託を受け、これら重要な施設を作るため技術的パートナーを務めます。
事業の企画段階から関わり、事業推進のため調査や計画立案、設計を行い、高度な専門技術を活かして尽力するのが使命といえるでしょう。
その目的は国民が必要とする良質な社会資本の提供であり、普段表立って活動することはなくとも、国の財産を守り、国民の生活を守る国造りのプロフェッショナル集団といえます。

■やりがいある仕事

建設コンサルタントの仕事は、社会的使命を持つ非常にやりがいある仕事です。
人々が豊かに暮らすためにはたくさんの課題がありますが、災害に備えつつ自然と共存すること、快適で住みやすい街づくりをすることはとても重要です。
日本は国土の約70%が山間部となりますので、土砂災害への対策や地震への備えなど大きな課題からは逃れられません。
また社会資本は造ればそれで終わりというものではなく、避けられない経年劣化も鑑み、古くなったものを活かす知恵も必要となります。
このようなさまざまな条件や社会や時代の変化に合わせ、必要な公共事業を推進するのが建設コンサルタントです。
間違いなく人々の役に立つ誇りある仕事であり、そこに社会的使命ややりがいがあるといえるでしょう。
建設コンサルタントの仕事は非常に専門性が高いため、誰でもできるというものではありません。
公共事業に従事しますので、遂行にあたっては国民のニーズを反映し、計画的に公正公平に業務を行う義務が発生します。
近年では国民のコンセンサスを得るためのマネジメント業務も求められるようになっており、従来のように縁の下で事業者を支援する立場からの転換も訪れています。
それでも安全安心に暮らせる国土の形成、自然災害からの人を守る基盤の整備、循環型社会の構築や省資源省エネルギーの推進は、変わらず建設コンサルタントの命題です。
日本は自然とうまく共存している文化だと評価されていますが、そうした個性豊かな地域文化を守り自然を再生すること、無理のない都市の再生などにより国際競争力を維持することも視野に入れる必要があるでしょう。

■建設コンサルタントに活かせる資格

建設コンサルタントとして働くうえで役立つ資格には代表的な2つがあり、日ごろの業務とは別に資格取得に努力し、技術を身に付けている人も少なくありません。
まず1つめは「技術士」資格で、こちらは国家資格となります。
科学技術に関する専門応用能力が必要な計画、調査、研究や設計を行える能力を証明する資格であり、難関ではありますが非常に有意な資格です。
受験資格は関連業務に7年超従事しているか、技術士補として4年超従事している必要があり、専門知識や技術体験についての筆記試験に合格した人だけが、適性を問われる口頭試験に臨むことができます。
2つめは「RCCM」資格です。
こちらは一般社団法人 建設コンサルタンツ協会が認定する民間資格で、Registered Civil Engineering Consulting Manager(シビルコンサルティングマネジャー)の略です。
業務責任技術者として業務を監理・照査する能力を証明するもので、筆記試験に合格した人が登録することで取得者となります。
建設コンサルタント企業に就職し、現場で働きながらこうした資格の取得を目指し、より高みを目指す人はたくさんいます。
企業によっては受験費用の一部を負担してくれたり、資格取得手当を付けてくれたりしますので、企業の全面的なバックアップを受けながら資格取得に挑戦できる環境もあるでしょう。
もちろんほかにも「一級建築士」や「測量士」、「土木施工管理技士」など建設コンサルタントの仕事に役立つ資格はいろいろあります。
さまざまな技術者が協同し大きなプロジェクトを動かす現場ですので、常に力を磨き続けることには大きな意義があるでしょう。

■国が認定する登録部門は21部門

建設コンサルタントを目指す場合、一般的には技術系のコンサルタント会社へ就職するのが近道でしょう。
国土交通省は建設コンサルタント登録規定に基づいて登録しており、登録部門は21部門に及びます。
たとえば「河川、砂防及び海岸・海洋」「港湾及び空港」「電力土木」「道路」「鉄道」など多岐にわたりますが、会社によって登録している部門が異なるため就職する際には注目すべきポイントです。
希望する部門を得意とする会社を選ぶのが一番ですが、大手の建設コンサルタント企業では複数の部門を持ち、満遍なく事業を手掛けていることもあります。
非常に専門性の高い仕事ですので、必要とされる知識も技術も畑が違えば大きく異なるのは当然ですので、自信の求めるもの、活かせるスキルを見極めるのが重要です。
たとえば鉄道の建設計画とダムの建設計画で、専門知識や技術が大きく異なることは誰でも想像できることでしょう。
就職にあたってはどのような建設コンサルタントを目指すかが問われるのが一般的なので、まずは自分がどのように働きたいか、何を成し遂げたいかをしっかり考えて応募するのがおすすめです。
同じ建設コンサルタントという仕事でも内容は大きく異なり、細分化されているというのがポイントです。

■どのような人材が求められているか

建設コンサルタントに求められる資質はたくさんありますが、大きく分けると「専門的な問題対応能力」と「幅広い人間対応能力」の2つと言えます。
建設コンサルタントは専門性が高く社会的責任の大きい仕事ですから、遂行するためには最新の技術力とともに経験によるコミュニケーション能力も必要とされるのがポイントでしょう。
この2つはなかなか共存しにくい資質ですが、持ち得る人には多大なパワーとなります。
技術者としての役割を果たし、自ら継続した能力向上に努力できる人、的確な倫理観を持ち、周りを巻き込んで理解や協力を得られる人間性を発揮できる人は理想的な人材です。
当然のことではありますが、適正な技術はもちろん、倫理を堅持しなければならないのは何よりのポイントです。
関連法令の遵守と倫理堅持は前提条件であり、公明正大に多様な役割に向き合い、課題解決の活路を開ける建設コンサルタントは、まさに未来を牽引するリーダーと言えます。
専門的な問題対応能力としては、企画力や発想力、構想力のほか、情報収集力や集めた情報を分析する力、そこから問題を発見する力、解決策を導く力が求められます。
現場では判断力や遂行力も必要ですし、工程管理能力は欠かせません。
幅広い人間対応能力としては、コミュニケーション力やプレゼンテーション力はもちろんのこと、多くの人を説得できる力、交渉や調整ができる力も必須といえるでしょう。
合意を形成するマネジメント力、そして何より率先して動ける行動力も必要とされます。
自らが動けないリーダーはリーダーシップを発揮できませんので、アクティブに動き、周囲を巻き込みながら大きな仕事を成し遂げられる人材が必要です。
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