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  3. 計装工事業の仕事内容や将来性

仕事の自動化と関わる仕事

計装工事業と聞いても、あまりピンとこない方もいるかもしれません。
計装工事とは、自動制御機器などの計測機器を設置したりする仕事です。
社会を見てみると、さまざまな機器が自動で動いていることがわかります。
また、工場などは完全オートメーション化されているようなところも珍しくはありません。
これらの事柄と深く関係するのが計装工事業です。
人と機械を繋ぐ重要な役割を担うのが計装工事業で、これに携わる人たちを計装士と呼びます。
民間資格もあり、一級計装士はさまざまな現場で重宝されている技術者です。
計装工事業の将来性や仕事内容について紹介していきますので、ぜひ確認してみてください。

計装工事業とは

計装工事業は、計装工事を行う仕事です。
計装というのはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、計装とは自動制御機器などの計測器関連の工事を行う仕事を指しています。
また、計測器を取り付けるにあたって、配管や配線工事などもセットで行います。
計装工事業に携わる人たちが軽装士です。
軽装士には、資格もあり、一般社団法人日本計装工業会が認定を行っている資格試験になります。
軽装士には、一級と二級があり、いずれも受験資格として実務経験が必要です。

計装工事業の仕事内容

計装工事業の仕事内容は多岐にわたります。
特に、さまざまな機会が動作する工場などでは、たくさんの計測器が動いています。
それらを設置するのが計装工事業です。
また、一般的なオフィスなどが仕事場になることもあり、仕事内容や職場の幅は広くなっています。
近年になって計装工事業が重視されているのが向上です。
なぜならば、最近はオートメーションが盛んに行われているからです。
現在も労働人口は少なくなっていますが、今後はますます減少が予測されます。
そこで重要になってくるのがオートメーションなのです。
少ない労働人口で工場を動かしていくためには、大部分を機械に頼るのは必然です。
計装工事業で設置する自動制御装置などは、職人に例えるならば、五感になります。
また、一般人に関係の深い仕事としては、空調の温度制御があります。
室内の温度を検知し、オフィスや住宅の人たちが快適に過ごせるように調整するためには、自動制御機器が必要になってくるのです。
これを設置するのも計装工事業の大切な仕事です。
さらに、仕事によっては大規模な施設を担当することもあります。
石油化学工場の巨大プラントを担当したりと、スケールの大きな仕事ともいえるでしょう。

計装工事業は電気工事や管工事も絡む

計装工事業の現場を確認してみると、計測機器を設置するだけで終わりということは少ないといえるかもしれません。
多くの場合、電気工事が発生したり、管工事が発生したりします。
水温を調整する制御装置を設置するなら、配管に設置する必要がありますし、その制御装置を動かすためには電気の配線工事が必要です。
さらに、電気工事だけではなく、電気通信工事が必要な場合もあり、計装工事業が多分野にわたる仕事であることがわかります。
そのため、計装工事屋というよりかは、電気工事や配管工事に携わる会社がまとめて計装工事も担当することも多いです。
このようなことからも、制御機器に関する知識はもちろん、電気工事や管工事などの広い知識が求められる世界でもあります。

計装工事業に向いている人

計装工事業に向いている人は、ものづくりに興味のある人です。
時には巨大プラントなどに入って、壮大なものづくりを経験することもあります。
そのため、この仕事をやるうえで、ものづくりが好きというのは大きな強みになります。
自分が設置した機器によって、現場が円滑に動いていくことに喜びを感じられれば、この仕事が向いているといえるかもしれません。
また、計装機器というのは精密機械が多いです。
配管やダクトを繋げたりする大胆な作業ではありませんので、緻密な作業や細かい作業が得意な人には向いている仕事です。
また、仕事の性質上、他人とのコミュニケーションが多くなる仕事になります。
現場の立ち上げに参加することもありますが、改修工事などに立ち会って、顧客の意見を聞きながら、機器を調整することもありますので、円滑なコミュニケーション能力があれば、役立つことでしょう。
さらに、今後、さまざまな新しい技術が開発されていく業界なので、新しい知識を貪欲に取り入れる向上心も重要になってくるでしょう。
建設業全般に興味のある人にも向いています。
計装工事業には、電気工事や管工事が伴うことも多いです。
そのため、計測機器などだけではなく、電気設備や衛生設備などにも興味がある人は、より楽しんで仕事に携われるでしょう。

将来性やキャリアアップについて

計装工事業の将来性は明るいといえるかもしれません。
建設業界の中でも、今後伸びていく可能性の高い職種です。
今後は、機器がより複雑化していく可能性があり、そうなると緻密な制御を求められるようになります。
さらに、今後は労働人口がどんどん減少していく、超少子高齢化社会の時代なので、機械が人の代わりを担うことも多くなってくるでしょう。
機械は人にように自分で考えることができませんので、制御機器を利用して、動かしてやる必要があります。
その設置をするのが計装工事業の役割、今後ますます需要が高まっても、決しておかしくはありません。
この仕事でキャリアアップを目指すなら、計装士の資格取得は必要になってきます。
国家資格ではなく、民間資格ではありますが、資格の効果は高いともいえて、多くの要が資格に対して手当を出してくれています。
そのため、この仕事で給与アップを狙っていくなら、計装士の取得は必須です。
しかし、計装士の資格はいきなり取得することはできず、まずは実務経験が必要です。
計装工事の設計や施工に携われる会社に就職し、実務経験をした後に、受験資格を得られます。
計装士の試験内容は、仕事と関わりの少ない人には難しくなっています。
そのため、現場での仕事を通じて、学ぶことをしなければ、資格取得は難しいです。
また、公共事業を入札するためには一級計装士の存在が必須になりますので、その意味でも将来性は明るい仕事です。
計装士の資格を最大限に活かすためには、管理業務に携わる必要があります。
現場からキャリアアップして、管理業務に携わることによって、将来性が広がっていくでしょう。
そして、このために必要なのが、コミュニケーション能力です。
現場で作業しているときとは違い、さまざまな人たちとのコミュニケーションをしながら仕事をしていく必要があります。
そのため、計装士としての技術と高いコミュニケーション能力があれば、一生、食べていける仕事です。
さらに、今後は計装士が人手不足になる可能性があるともいわれているので、今以上に重宝される仕事になっていくかもしれません。
給与面に関しても満足できる可能性があります。
職場や技術によって異なってきますが、中には700万円を超えるような年収を貰っている人もいるのです。
一般的な計装士の年収は400万円から700万円程度だといわれ、これは建設業界全体を見渡しても、決して低い額ではないです。
人々から必要とされる仕事なのでやりがいもありますし、給与面もそれなりになります。
今後、人手が不足する場合や需要が膨らむ可能性も十分にあるので、建設業界の中でも見逃せない仕事といえるのではないでしょうか。
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