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測量業とは?

皆さんは路上を通っていると、黄色が特徴的でカメラの三脚のような機会を使って傾斜や距離などを測っている光景を見かけることがありませんか。
これがまさに測量業の行う仕事です。
測量の仕事は、地図を作成することや建物を建設するにあたって必要となる作業となっています。
建設工事にあたって、まず初めに行う作業こそが測量となるほど大切な任務を担っています。

測量の仕事内容

測量の仕事は、外業と内業に分けられます。
外業は現場で測量を行う仕事となります。
現場で3人から5人程度で測量機器を用いて作業を行います。
大半は先にも紹介したトータルステーションという機械を使って測量を行っていきます。
これは距離や角度を同時に測量することが可能として、コンピューターに記録された結果に基づいて、面積計算や地図の作成が行われています。
土木建築工事の土木測量や、個人の土地の面積を調べる地籍測量、カーナビやインターネット地図、航空写真などに用いるための地図測量などを行っていきます。
一方の内業は、予算管理を行ったり、効率的に作業を進めるための計画を立てたり、測量データの分析や製図をデスクワークで実施したりする作業のことを指します。
基本的には天候などの影響が受けやすい外業が優先的に行われ、余った時間で内業をこなすというケースが多いです。

測量業を行うためには登録が必須

測量業を営むには、国土交通省へ測量業の登録を行う義務があります。
測量業は、基礎測量、公共測量、基本測量および公共測量以外の測量の3つに分かれています。
基礎測量とは、さまざまな数字の基礎となる測量で、国土交通省の外局・国土地理院が実施しています。
公共測量は、一般的に公共事業として行われる道路の粗億両や敷地の測量を指します。
また基本測量及び公共測量以外の測量は、企業が開発行為で実施します。
いずれの測量でも測量業の登録が必要となります。

測量業を登録するための申請方法

測量業の登録に関する認可官庁は国土交通省です。
しかし、国土交通省は東京の霞が関にしかありません。
わざわざ全国から霞が関に新生をするのは大変です。
そこで、出先機関として機能している、全国にある地方整備局に申請を行う形になっています。
この地方整備局は国内に8ヶ所あり、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州にあります。
測量業では、どの都道府県に営業所を設けるかで管轄となる地方整備局が異なってきます。

測量業者が登録後も継続してやるべきこと

申請が下りて測量業として登録できたからといってそのまま継続して経営を続けていけるわけではありません。
測量業者は、測量の仕事を継続的に遂行できるように、測量業者に毎事業年度終了日から3ヶ月以内に事業年度の経営に関する書類をいくつか提出する義務があります。
その書類は営業経歴書、財務に関する報告書、使用人数の人数を掲載している書面、納税証明書、営業所ごとの測量士、測量士補の人数が掲載された書面が必要です。
また、名称や称号、住所や定款などに変更が生じた場合も届け出の必要があります。
さらには主に請け負う測量の種類が変わったときも変更登録申請が必須となりますので注意が必要です。
また、測量業の登録には5年という有効期限が定められています。
そのため、有効期限が満了する90日前以降、30日前までに必ず更新申請を行わなければなりません。

測量業で必要となる資格

測量の業務を担うには、測量士、測量士補の資格が必要となります。
測量資格制度と呼ばれており、基本測量や公共測量の成果品質を確保するため、多方面において活躍できるようにするために、測量の実施に必要となる脂質や経験を有する測量技術者を認証する制度となっています。
いずれも国家資格となりますが、測量士と測量士補はそれぞれ仕事における業務が異なります。

測量士が行う仕事

測量士は測量に関する計画を作成または実施する業務を担います。
計画をゼロから作成することが必要になるため、測量技術に関するより広く深い知識、そして作業を円滑に行うために十分な知見を持っていることが求められています。

測量士補が行う仕事

測量士補は計画の作成を行いません。
測量士が作成した計画に沿って測量の業務に従事するという仕事を担います。
そのため、測量士が作成した計画や指示を十分理解でき、実行に移せる力が必要となります。

測量士や測量士補になるにはどうしたら良い?

測量士や測量士補になるためには、それぞれいずれかの条件を満たしていなければなりません。
測量士補は下記の通りです。
1.文部科学大臣の認定学校で測量に関する科目を修了し卒業した人
2.もしくは国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設で1年以上、必要な専門知識や技能を修得した人
3.測量士補試験に合格した者のいずれかの条件を満たした人
一方の測量士は、以下の人がなれます。
1.文部科学大臣の認定大学で測量に関する科目を修了して卒業し、なおかつ1年以上の実務経験がある人
2.文部科学大臣の認定短期大学や高等専門学校で測量に関する科目を修了して卒業しなおかつ3年以上の実務経験がある人
3.国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門養成施設で1年以上必要な専門知識や技能を修得し、2年以上の実務経験がある人
4.測量士補で国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門養成施設で必要な専門知識や技能を修得した人
5.測量士試験に合格した人
また、いずれの資格もただ資格を取得しただけでは測量士、測量士補として認められないのが大きな特徴です。
資格を保有されている方は、国土地理院の「測量士及び測量士補登録に関する案内」から登録申請書をダウンロードして、国土地理院総務課試験登録係に提出して免許が発行されることになります。
この際、登録免許税が必要となり、測量士の場合3万円、測量士補の場合1万5,000円を納付しなければなりません。
測量士の資格試験は毎年5月に全国の各都市で実施されています。

測量士の年収は

測量士の年収は業種によってまちまちではありますが、476万円ほどといわれていますので、基本的にサラリーマンの平均年収と比べると少々高めの傾向にあります。

測量士に向いている人

測量士の場合、測量計画を安全かつ効率良く行うために、事前に綿密な計画を立てることができる力が必要です。
どの測量機器を使えば良いか、記録容量はどれほど必要か、解析ソフトに対応したデータ形式はどれかなども事前に考えなければなりません。
そのため、計画性のある人なら測量士に大変向いているといえます。
また、測量は数人グループで行うことが一般的ですので、周りとの協調性があるかどうかという点もポイントです。
そして測量は今でこそ進化を遂げているので、手で計算してデータを扱うようなことはまずなくなってきましたが、ある程度の基本概念は理解しておかなければ作業になりません。
例えば角度を扱う三角関数は測量には必須の知識ですので、三角関数に強い頭脳がないと難しいかもしれません。
また、図面を立体化できる交換処理能力もあると大変役立つ仕事だといえるでしょう。
さらに測量士補も同様といえますが、寒い冬も厳しい暑さの日も野外で作業を行わなければなりません。
さらに車では中に入れない場所へ機材を持って測量を行うケースもあり、体力も必要となってきます。
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