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鉄筋工という仕事

鉄筋工、鉄筋組立工は、構造物を建築する作業の専門職です。
鉄筋コンクリート構造物には鉄筋の加工や組み立てが必須ですが、図面通りにその作業を実施するのが主な仕事です。
ビルや橋、高速道路など十分な強度を必要とする建築物において、コンクリート内部に鉄筋を埋め込むのは重要な工程となります。
ほかにも幅広い構造物に関わり、人々が生活するための社会インフラを支える大切な業種といえるでしょう。
近年は若手の職人が少なく、非常に需要の高い職種でもあります。
鉄筋工事自体、どのような仕事内容なのかあまり一般的にはなじみがないかもしれませんが、現代建築に必要不可欠な工事責任を負う、やりがいの大きな仕事であることはまぎれもありません。

鉄筋工事における仕事内容

鉄筋工の仕事内容を知るために、まずは鉄筋工事がどのようなものかを解説しましょう。
そもそも現代建築において鉄筋とは何かといえば、コンクリートで覆われた施設の「骨組み」です。
骨がどれだけ重要なものかは、人間の身体で考えてもすぐに理解できます。
人の身体の外側から骨は見えませんが、建物も同じように出来上がった建物の外からは鉄筋は見えません。
それでもなくてはならないとても大切な存在であり、建物そのもののクオリティを左右する、非常に重要な構造体であることは間違いありません。
それでは鉄筋工事がどのような流れで進められていくのか、順を追いながら仕事内容を解説します。
まず最初の工程が「加工帳・施工図の作成」です。
設計士が該当する建物に必要な鉄筋の太さや数量を決定しますが、鉄筋と一言でいっても約2,400種類あり、そこから適する種類を選び抜くのは非常に難しい仕事となります。
次が「鉄筋加工」です。
鉄筋が決まり、それを施工する鉄筋加工図が出来上がったら、それに従い実際の建築物の構造に合うよう加工を施します。
鉄筋を切断したり曲げたりすることで、構造に寸分の狂いなくはまるよう加工を施し、現場作業で間違いのない仕事ができるよう整える重要な工程です。
そして加工した鉄筋を現場に運び入れたら、現場作業が開始となります。
現場で行われるのが「配筋」です。
加工した鉄筋を施工図通り構造物に取り付け、間違いのないよう作業を進めます。
また鉄筋には種類があると説明しましたが、種類ごとに組み立て順序があるため、段取りを間違えることは許されないのが難しいポイントです。
「嵌合(かんごう)」は配筋の途中で発生する鉄筋をつなげる作業で、いくつか手法がありますが、機械式継手ではカプラーと呼ばれるスリーブ状のもので鉄筋をつないだ上で、接着剤を注入してつなぎます。
建物の強度にダイレクトに関係するため確実な仕事が求められ、職人が専門知識を持って仕事を進める必要があります。
次が「結束」です。
結束は鉄筋同士を縛る作業を指しますが、ここではハッカーと呼ばれる工具と結束線を使い、交差部分を縛るようにしてしっかりと結び、骨組みの強度を高めます。
そして最後の工程が「検査」です。
一通りの作業が終了したら全体チェックを行います。
鉄筋は上からコンクリートを流し込んだらもう修正は利きません。
行った工事に不備がないかをしっかりと見極め、次の仕事に信頼できる仕事を引き渡せば施工終了となります。

鉄筋工のやりがい

鉄筋工は社会や人の暮らしを支えるやりがいの大きい仕事です。
現代建築はどんどん進化し、見たこともないような大きな建物や、デザインの奇抜なビルなどもどんどん建築されています。
それでも、どんな建物も鉄筋がなければ自立は不可能です。
決して出来上がった建物の外から見ることはできないとしても、人の命を守るために鉄筋工事は欠かせない仕事なのです。
それだけにとても責任の大きな仕事ですし、やりがいがあります。
鉄筋ですから材料そのものが非常に重く、体力や強い肉体、強い意志を必要とする仕事です。
それでも鉄筋工として働く人の多くが、「疲れたら疲れた分だけ、大きなやりがいと大きな感動を得る」と口にします。
もちろん経験が足りないうちはできる作業も限られますが、現場で実績を積み、技術を得ていくことでできる仕事をどんどん増やし、自分を磨きながらモチベーションを高く保ちながら続けられる仕事です。
また資格の取得もできますし、一度しっかり手に職がつけば、どの現場に行っても間違いなく通用する一流の職人になれるのも魅力でしょう。
建築物あるところ必ず需要がある仕事ですので、将来性も高く他業種にも応用できる技術を得られる仕事といえます。

鉄筋工の資格

鉄筋工は未経験でも募集がかかっていますので、最初から資格が必要な職種というわけではありません。
採用した人員をしっかり教育してくれる体制を持っている企業も多いため、一から初めて立派な職人に成長することも可能です。
もちろん、レベルの高い現場や難しい作業を任せてもらえる人材になるためには、資格が必要となります。
資格を取るほど現場で責任ある仕事を任されるようになり、それだけ待遇も上がりますのでモチベーションにもつながるでしょう。
ステップアップのために目指したい資格にはどのようなものがあるか解説します。
まず「玉掛作業者」ですが、これは仕事に就いてすぐに取得することになる資格でしょう。
玉掛けというのはクレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする作業を指しており、クレーンで安全に荷物を上げ下げするために必要な資格です。
単にフックに荷物を掛けるだけと考えるのは大間違いで、掛け方が甘いと荷物の落下につながる可能性があり、大変な問題となります。
玉掛けは資格を持った職人が確実に担当することになっていますので、まずは目指すべき資格でしょう。
次に「クレーン運転士」です。
鉄筋工事には必要不可欠なクレーンを運転する免許ですが、こちらは国家資格となります。
試験に合格した上で講習を受けることで取得できるもので、大規模なクレーン運転もできる重要な資格です。
あらゆる現場でクレーン運転者は需要がありますので、取得すればどこからも求められる人材になれます。
そして鉄筋工ならではの資格が「一級鉄筋技能士」「二級鉄筋技能士」です。
こちらも国家資格であり、二級は中級者向けの資格となります。
主に鉄筋の組み立て作業、鉄筋施工図などの作成試験を受け、合格することで各都道府県知事による名入れの合格証書を手にすることができます。
一級は上級者向けとなり、求められるレベルが高くなります。
こちらは鉄筋工でも限られた職人が持つ資格なので、現場で強く求められる鉄筋工になることができます。
二級と異なり、合格証書には厚生労働大臣の名が入っています。
このほかにも企業によって、「研削砥石」や「高所作業車運転士」「フォークリフト運転士」などの資格を求められる場合もあります。
必要や経験に応じて随時取得し、できる仕事の範囲を広げましょう。

鉄筋工に向く人

鉄筋工の仕事に魅力を感じる人の多くは、自分が携わる仕事が地図に載り長く残ることや、人々の生活を守るものを造り上げる達成感を感じています。
手に職をつけて独立したい、資格を取得して一流の職人になりたいという目標を定めている人もいますし、額に汗して働くことに大きな価値を見出している人もいます。
一人では成し得ない大きな仕事を仲間とともに達成する喜びもあるでしょう。
一人ひとりが何を思い、どのような目標を持って働いていても、多くの人の生活基盤を守り、社会インフラを構築するなくてはならない使命を果たす、輝かしい仕事であることに間違いはありません。
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