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  3. 塗装工事業の仕事に迫る!

塗装工事業とは

塗装工事業は、塗料や塗材などを工作物に吹き付けて、塗付けや貼り付けを行う工事のことを指します。
具体的に塗装工事といわれるものや溶射工事、ライニング工事、布張り上げ工事、鋼構造物塗装工事、路面標示工事などがそれにあたります。
ちなみに舗装道路に車線を引く工事を見かけることがありますが、これも塗装工事業の仕事にあたるのです。
塗装工事を行うことでビルや住宅などといった建築物を塗装することで建築物の保護にもつながります。

塗装工事業の建築業許可が必要

塗装工事業を営むには建築業許可を受けなければなりません。
この建築業法には許可を受けるにあたって必要となる5つの許可基準が定められています。
1.経営業務の管理責任者 2.専任技術者 3.誠実性 4.財産要件 5.欠格要件に該当しないことが挙げられます。
経営業務の管理責任者は、建設業許可を持つ事業者の役員や事業主などの地位にあたる人物です。
5年以上の塗装工事業における経営経験又は6年以上のほかの建設工事業種での経営経験が条件です。
また、専任技術者とは、営業所に工事請負契約を適切な内容で締結し、請負工事を適切な品質で完成させるために工事の方法や仕様の検討、決定を行うことができる技術者を指します。
一般建設業許可で専任技術者になれるのは、一級土木施工管理技士、二級土木施工管理技士で種別が鋼構造物塗装の方、一級建築施工管理技士などといった資格を持っている方や大学卒業で塗装工事の実務経験3年以上ある方などといった指定学科卒業の経歴があり、塗装工事実務経験のある方、そして塗装工事の実務経験が10年以上ある方が挙げられます。
また、特定建設業許可で専任技術者になれるのは限られており一級土木施工管理技士、一級建築施工管理技士いずれかの資格を有しているか、指導監督的実務経験が2年以上ある方と定められているのです。

塗装工の仕事内容

塗装工はビルや住宅などの建築物にペンキなどの塗料で塗装作業を行うスペシャリストです。
塗装工の大半は建築塗装工であり、建築関係の会社や住宅メーカーに雇用されています。
塗装の仕事は、クライアントのオーダー、要望に忠実に完成できるように塗料の種類、色などを決めるためのセンスが問われますし、建築物の形状や材質に適した塗り方を考えるなどといった技術が必要になってきます。
建築塗装工は、外壁塗装工事を担うことがほとんどです。
外壁は外気に触れる部分ですから、丁寧に塗装しても雨風や紫外線の影響を受けやすく、さらに経年劣化によって剥がれやすくなるものです。
そのため、数年や10年おきなどに塗り換えられ、建築物に塗料を密着させるための下塗りや色合いを決定するために中塗り、外観を整えてきれいに魅せるための上塗りと段階を踏んで塗り込んでい仕上げていくのが塗装工の作業にあたります。
このほかにも屋根やベランダなどの塗装も行います。
屋根は特に日差しや雨の影響を受けやすく劣化も進みやすいため、防水性かつ遮熱性についても検討しながら塗料を選定する必要があるのです。
一般的にローラーや刷毛、スプレーを駆使して手作業ですべて行うことが多く、職人の腕が問われる仕事です。
また、2階の外壁など足場を組んで作業することが多い作業となりますので、建築塗装工の場合高いところが苦手な方には不向きな仕事でもあります。

自動車板金塗装工の仕事

塗装の仕事には自動車工場で板金塗装に携わる塗装工もいます。
車のボディや部品の塗装を行うことや中古車や事故車などの板金作業や塗装作業を行う板金塗装を行います。
板金は自動車をハンマーや当て盤を使って、叩く引っ張るなどして傷を修復し、板金が終わってから傷付いた箇所や剥げてしまった箇所を塗装することで車を修理する作業です。
この板金塗装は、塗装の技術や知識のみならず、自動車に関する知識や金属を扱う技術などが必要となる仕事ですので、建築塗装工などと比べても専門性が高い仕事といえます。

塗装工になるために必要な資格

塗装工の仕事に従事するために必要となる資格は特にありません。
そのため、未経験者の方でも塗装工事業に関心があれば塗装工の仕事を担うことは可能です。
塗装工になるために学歴などは関係なく、普通に高校を卒業してから塗装工として働くという方もたくさんいらっしゃいます。
塗装工に必要な資格はありませんが、実力を証明するためにと資格を持っている方もたくさんいらっしゃるのです。
そのうちの一つとして知られるのが塗装技能士という資格です。
塗装技能士は、厚生労働大臣が認定している資格の一つで、レベルに合わせて一級と二級、三級が用意されています。
この試験は、受験資格の条件が定められているので未経験者は受験できません。
一級は実務経験7年以上、二級は実務経験2年以上、三級は実務経験6ヶ月以上が必要要件となります。
試験内容は、学科試験、実技試験があり、ある程度の実務経験がある塗装工の方ならそれほど難易度の高い試験ではないともいわれています。
ただ、取引先を広げていきたいと考えている塗装工の方や孫請けになるなどした場合は、ある程度の技術を自分が持ち合わせているということの証明にもあたりますので、積極的に取っておくと良いでしょう。
一人親方であればぜひ一級の資格を取得しておくのが賢明です。
このほかにも、足場作業主任者と呼ばれる資格もあります。
塗装工事業では、ビルや2階以上の住宅などにおいて塗装をする場合、必然的に足場を組む必要があります。
足場を組むにはその道のプロである別の作業員がいますが、塗装工が足場を組めるとより活動の幅を広げることができるため、従事できるようにと足場作業主任者の資格を取得される塗装工の方も多くなっているのです。
この資格は、一般社団法人労働技能講習教会の足場の組み立て等作業主任者技能講習を受けることで修了証を交付してもらうことができ、取得可能です。
また、建築施工管理技士や土木施工管理技士の国家資格を取得しておくと塗装工事の専任技術者になれる資格ですので、キャリアアップを目指す方であれば、ぜひチャレンジしておきたい資格でもあります。
この2つの資格を持っている方はキャリアアップのための転職などにも優位に働く可能性が高いです。
また、それぞれの資格試験には大学の指定学科を卒業して3年以上の実務経験がある方などといった(一級建築施工管理技士の場合)受験資格が設定されています。

塗装工の年収とは

塗装工の仕事は、独立開業をすれば、1,000万円以上の年収を稼ぐことも可能です。
また塗装工で年収1,000万円を超える方は二級塗装技能士だけでなく、足場作業主任者や建築施工管理技士などの資格を取得するとより有利になるといわれています。
塗装工事業の平均年収は、基本的に400万円に満たない程度といわれ、サラリーマンの平均年収よりも少し低めに設定されています。
ただし資格取得や実務経験を積むことで年収アップも夢ではない仕事といえるでしょう。

塗装工に向いている人とは

塗装作業は傍から見ているとただ塗っているだけに見えるかもしれませんが、美しい見た目に仕上げるため高い技術力が必要となります。
できるだけ手先が器用かつ細やかな作業が好きな方や得意な方が向いているといわれているのです。
また、外壁などカラーなどの美的センスも問われる仕事ですので、色彩のセンスがある方も向いてます。
また塗装業は、年中天候が悪い日以外はどんなに猛暑の日でも屋外で働く仕事です。
また重いペンキなどを運ぶことも必要です。
そのため、ほかの業種に比べても非常に体力が必要な仕事となりますので、健やかで体力に自信のある人が特に向いているといえます。
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