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  3. 土木工事業の仕事内容と将来性は?

土木工事業の仕事内容

土木工事業は名前だけ知っていても、実際の仕事内容を知らない人は多いでしょう。
土や木という名称が入っているだけに未開の土地を開墾する作業を想像したり、建築と同じだろうと考えたりする人も少なくありません。
実際は、建設工事や水道などインフラ整備を行う際、土地の採掘や造成をするのが仕事です。
子供たちが目を輝かせるような大型重機を使いこなし、建物はもちろん、道路や橋梁、ダムなどを造る公共事業に携わったり、通信設備や水道・ガスなどのインフラ整備に携わったりするのが主業です。
もちろん宅地の区画整理や農地の開拓なども主業務ですので、土地を開墾するときにはなくてはならない存在といえます。
また現場作業ばかりでなく、現場の安全や工程を守る現場監督業務もまた、土木作業員が行う仕事です。
もちろん現場監督というポストに就くには「土木施工管理技士」の資格が必要とされますし、土木作業員になるためには大型車両や重機の運転免許や各種作業の免許が必要とされます。
日本は国土の7割が山間部であり河川も多いため、土地の造成や掘削、整備作業のニーズは非常に高いです。
道路や橋を造るにも、港湾や鉄道、上下水道などを造るにも欠かせない仕事ですので、人々の生活基盤を支える仕事といえるでしょう。
公共事業に携わることも多いですが、自然災害発生時にはいち早く復旧工事に乗り出すなど、社会公益性の高い業務も非常に多いのが特徴です。
生活を守り地域の機能を守る、QOL(暮らしのクオリティ)を向上させるためのベースを力強く支えてくれる、まさに頼れる存在であることは間違いありません。

土木作業の分類

土木作業員は、主に土砂の掘削や地ならしなどのほか資材運搬などを担う「土木」という多能工と重機オペレータに従事する「機械土工」に大別することができます。
もちろん両方マルチに活躍する作業員もいますが、重機オペレータとなるためにはまず重機の免許が必要ですし、単に免許だけあっても実際の経験が有無をいうのが現場です。
実務で培った技術やノウハウが問われる役割ですので、アルバイトや日雇いなど非正規の作業員が多い現場でも、機械土木は固定されたポストとなることが少なくありません。
近年は女性が進出し始めている業界ですが、やはり土木は力仕事がメインとなるため、女性は重機免許を取得し、機械土工に従事するケースも多いです。
また先にも触れた通り、専門的なスキルを磨き勉強することで土木施工管理技士資格を取得し、現場責任者としてステップアップする道もあります。
主な土木作業員の就職先は建設会社などで、公共工事や民間工事で造成や掘削、土砂の運搬、コンクリートの打設などに携わります。
現場での経験がとても大切な仕事ですが、専門的なスキルを磨きながらさまざまな資格を取得し、責任あるポジションで活躍を広げることが可能です。

土木作業員になるための資格

先ほどからステップアップのための資格について触れていますが、土木作業員になろうとするとき、最初から特別な学歴や資格などが必要だというわけではありません。
なんといっても現場での経験がものをいう業界ですので、現場で実務に携わりながら、少しずつ技術や専門知識を身に付けていくスタイルが一般的です。
逆にいえば新規雇用も多い職種のため、建設会社で積極的な採用が行われていることも特筆できます。
先ほどアルバイトや日雇いも多いと書きましたが、それだけ門戸が広く、挑戦しやすい環境があるのも特徴の一つです。
特に個人が用意する道具があるわけでもなく、すべて会社から渡されるものを武器に、その日からでも仕事をスタートできるのも魅力でしょう。
非正規採用からスタートしても、適性があり実力を身に付けていけば、そのまま正社員になる道もあります。
一つだけハードルがあるとすれば、やはり体力勝負となる点は避けられません。
体格が良い必要は必ずしもありませんが、心身ともに健康でタフなこと、スタミナがあることが仕事に就いてうまくいく資質といえるでしょう。
不安な場合は職業訓練校がありますし、重機オペレータになるための訓練なども受けることができます。
機械土工の技術や基礎を学ぶことができますので、学費や教材費などを抑えてスキルアップすることができるでしょう。
重機免許やなんらかの資格があれば収入アップも期待できますし、専任技術者になることができれば、営業所に最低一人はいなければならないポジションですので、ニーズが上がることになります。

土木作業員のやりがい

土木作業員のやりがいは、建設業界で働くもののやりがいと同じく「人の生活を助ける」ということに尽きます。
社会インフラの構築により人の生活基盤を築き上げるという重要な使命を持ち、非常に社会貢献度の高い仕事に携わることになります。
自然災害が起こったとき、真っ先に人の生活を助けるのも土木作業員です。
大変な状況から豊かな暮らしを復興させることがどれほど大きな社会的意義を持つかは、おそらくすでにたくさんの人が実感として知ることになったでしょう。
建設業の仕事、土木工事の成果は、永らく形として残ることにやりがいや魅力を感じる人は少なくありません。
ただ実際のやりがいは、多くの人と協働し、まるで何もないようなところから人々の生活を支えるものをその手で造り出すという、ものづくりや人助けの喜びにあるといえるでしょう。
もちろん外部作業が主となりますので、現場での作業が楽ではないのは当然です。
季節や地域によっては過酷な環境にもなりますし、天候にも左右されるため思うようにいかないことも多いです。
肉体を駆使しますので、体力面でハードなのもまた事実でしょう。
ただ、強い体とそれを使った作業に耐えられる強さがある人にとって、土木作業員は天職であり、実際に大きな戦力として引く手あまたの活躍が期待できます。
また重機を扱うことに興味や喜びを感じられる人や器用で丁寧な仕事ができる人は機械土工に必要な適性があるといえます。
もちろん重機による作業には危険が伴いますし、自分だけでなく周囲に細心の注意を払う必要がありますが、常に冷静に集中力が持続できる人は名オペレータとして活躍するでしょう。

土木作業員の将来性

土木作業員はモノづくりのプロフェッショナルであり、人を助け人の生活を守る社会的使命を持つ存在です。
適性の高い人は、モノづくりに興味がある人、永く形として残るものを造りたい人であるのと同時に、仲間と協働し、多くの人のために働ける人といえるでしょう。
土木作業員を目指すきっかけは人それぞれですが、体力に自信があり、それを活かした仕事がしたいという人も多いです。
デスクワークや営業ではなく、屋外や野外で自分の体を駆使して働きたいと望む人にとって、確かに土木作業員は魅力ある仕事といえます。
そして社会インフラの構築や災害からの復旧に携わることで、社会に貢献したいと考えることも大きなきっかけです。
また土木作業員ならではの理由として、大好きな重機や巨大な機械を自由に操る仕事がしたいという夢や希望もあるようです。
現場で培った専門技術や知識、資格を武器にゆくゆくは独立し、土木コンサルタントとして活躍することを目標とする人もいます。
土木作業は定時で作業を完了させるため残業がほとんどなく、会社によっては週休2日や隔週土曜日が休日となるケースもあるため、働きながら自身のスキルアップのため勉強する人も増えています。
土木工事の発注者は、大半が国や都道府県、市区町村などの自治体です。
仕事のほとんどが公共工事といえる状況のため、将来性があり、安定した業界といえます。
国土交通省の予算のうち土木工事を含む公共事業は例年5兆円前後の規模ですので、国からの依頼だけでも一定のボリュームが見込めるのは大きな安心材料です。
いずれにしても、国土の発展や社会機能の維持のためには土木工事は必須ですので、将来も仕事がなくなることはない業界といえるでしょう。
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