1. TOP > 
  2. 建設業界での転職役立ちコラム > 
  3. 鳶・土木工事業の仕事とは?必要な資格は何?

鳶・土木工事業とは

鳶・土木工事業は、鉄骨等組み立て架設工事や解体工事業、コンクリート工事などといった基礎工事や準備工事などを請け負う事業です。
つまり鳶・土工・コンクリート工事といった、とても幅広い工事を網羅している工種となっています。
細かく説明をすると足場を組み立てることや機械器具や建設資材といった重量物の運搬配置や鉄骨などの組み立て、くい打ちやくい抜きおよび場所打ち杭を行う工事、土砂などの掘削、盛り上げ、締固めなどを行う工事、コンクリートにより工作物を築造する工事、そのほか基礎的・準備的工事が挙げられます。
宅地造成工事から高速道路等における高架橋構築麹に至るまで非常に範囲が広くなっており、他事業の工事との区別が難しいものも多いです。
具体的な例を挙げると、地滑り防止工事や地盤改良工事、土留め工事、外構工事、アンカー工事、ボーリンググラウト工事、掘削工事、根切り工事、盛土工事、吹き付け工事、屋外広告物設置工事、法面保護工事などが当てはまります。
建築業法に基づいて、鳶・土木工事業を営むには軽微な工事を除いて、鳶・土木工事業の許可が必要となります。
また、建設業で高所作業を専門とする職人を鳶工と呼びます。

鳶・土木工事業の建築業許可

鳶・土木工事業は、一件の請負代金が500万円未満の鳶・土木工事業を請け負う場合に関しては建築業許可は必要ありません。
それ以上になった場合には必ず都道府県へ申請を行わなければなりません。
鳶・土木工事業には許可を取得するために5つの要件を満たさなければなりません。
経営業務の管理責任者がいること、営業所ごとに専任技術者を配置していること、財産的基礎を有していること、誠実性、欠格要件に該当しないことの5つです。
経営業務の管理責任者になるためには条件があり、常勤で、鳶・土木工事業就いて5年以上の経営経験があるか、鳶・土木工事業以外の建設業に就いて6年以上の経験があるかという点が条件となります。
専任技術者に一級および二級建築機械施工技士や、一級および二級土木施工管理技士、一級および二級建築施工管理技士などといった資格を有している方、または指定学科を卒業して一定以上の実務経験がある方、10年以上といった長いキャリア・実務経験がある方などが条件となっています。

鳶工の仕事内容

鳶工は、既述のように高所での作業に携わっている職人を指しています。
足場を作ったり、骨組みを取り付けたりなどの作業をメインに行っています。
携わる作業により分類が分かれており、建設現場の足場を組むのが足場鳶、鉄骨造の建物の骨組みを組み立てるのが鉄骨鳶、建物の内部の大型機械など重量物の据え付けを行ったり、土木工事において橋脚工事で主桁架設を行ったりするのが重量鳶と呼ばれます。
このうち足場鳶や鉄骨鳶が一般的に知られている鳶工の種類です。
また、足場鳶と鉄骨鳶を兼ねて仕事をしている職人さんもいらっしゃいます。
建築物の完成イメージを図面から読み取って、建築工事がいかに効率的に遂行できるかを考慮しながら高所作業を行っていきます。
基本的に見習いからスタートし、重量のある資材を運搬するなどの作業がメインですので非常に体力を消耗することになるでしょう。
しかし、これも危険作業を伴う鳶工になるためには体力や精神面を鍛えなければならないため必要なことです。

鳶工に必要な資格

就職前には必要となる資格は特にありません。
学歴なども問われませんが、鳶工は高所作業で危険な作業に従事するため18歳未満の方は従事することができません。
そのため18歳未満の方は地上でのサポートを行うことになります。
就職後にはフォークリフトや高所作業車といった免許を取得すると仕事の幅が広がります。
また、鳶工では就職してから必要となる資格が3つあります。
クレーンなどで荷物を吊り上げるときにワイヤーロープなどを吊り荷に掛ける玉掛けと外す玉外しの作業を行うために玉掛毛の資格は必須です。
玉掛けの資格を取得するには1トン以上のクレーンなどを使用した技能講習を修了しなければなりません。
また、足場作業3年以上の実務経験を積んだら、「足場の組立て等作業主任者」を取る必要があります。
吊り足場や張り出し足場、高さ5m以上の足場の組み立て解体、変更の作業にはこの免許の有資格者が必要となるからです。
鉄骨も3年の実務経験を積んで取得することができる資格です。
高さ5m以上ある建築物の鉄骨や鉄塔における組み立て解体、変更の作業には鉄骨組立等作業主任者の有資格者が配置されている必要があります。
また、国に認められた鳶職人を目指す方には国家資格であるとび技能士免許というものもあります。
一級から三級が設けられており、実地作業試験と学科試験を行います。
一級が一番難しく、7年もしくは二級を取得してから2年の実務経験が必要となります。
一級を取得するメリットは、独立ができることや職業訓練校などの指導員として働くことができ、キャリアアップにつながります。

土木作業員の仕事内容

高所作業を行うのが鳶工ですが、建物や道路やダム、橋梁などを作る大型の建設工事や宅地の区画整理など大型の重機を使用して土地の掘削や造成工事、土砂の運搬、コンクリートの打設などを行う仕事をする職種が土木作業員です。
土木工事業を営む建設会社などに勤務します。
現場で作業するだけでなく安全管理や工程管理などを行う現場監督業務を担うこともあります。
学歴や資格などは特に必要がありませんが、大型車両や重機、各種作業における免許は必要です。
また、現場監督を担う場合は施工管理技士の資格が必要となります。

土木作業員に必要な資格

土木作業に必要となる資格は特にありませんが、作業をするにあたって必要な免許はいくつかあります。
材料をクレーンなどで吊り上げる作業である玉掛けや、ショベルカーなら3トン未満なら車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習、1トン未満なら小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転の業務に係る特別教育を受講して実技を練習しなければなりません。
このほかロードローラーなどの重機を扱うためには大型特殊車両や締固め用機械運転者といった免許が必要です。
土木作業員もキャリアを積むことで現場監督として管理者の立場に立つことができる人も多いです。
現場監督を目指す方は、規模の大きな現場になると土木施工管理技士の資格を持っていないと勤め上げることが難しくなります。
土木施工管理技士には一級と二級に分かれており、一級は難易度の高い資格となっています。
一級を受験するには10年の実務経験(ただし卒業した学校の種類によって年数は異なる)や指定科目を履修していない方は実務経験15年以上のキャリアが必要です。
二級の受験するには、学校で指定科目を修了して1年から3年の実務経験もしくは指定科目を履修していない方は8年以上の実務経験が必要となります。

鳶工に向いている人・土木作業員に向いている人

鳶工は、とにかく高所での作業を暑い日も寒い日も1日行います。
そのため、体力と忍耐が非常に重要となります。
また、危険を伴う仕事ですので慎重に作業ができる方、そして高いところでの作業に対して全く抵抗がないことも必須条件です。
土木作業員は、大きな構造物を作る仕事ですから完成した後のやりがいはこの上ないほどのものです。
ものづくりが好きな方は適職といえるでしょう。
また、土木作業員の場合、あらゆる重機を操作することや作業車両を運転するので重機に関心のある方や機械を操作するのが好きな方も向いているといえます。
鳶工と同様ですがやはり、屋外での作業がほとんどですので、体力に自信のある方が適しています。
建設コンタクトロゴ

「建設コンタクト」は、東京、埼玉、神奈川の建設業界求人に特化した転職サポートサービスです。
建設業界に特化し、さらに活動エリアを絞ることで、求職者様のご希望、経験、条件等にマッチするお仕事の紹介を提供いたします。高待遇求人や非公開求人も多数ございますのでお気軽にメールもしくはお電話にてご連絡ください。

お気軽にお電話もしくはメールでご連絡ください