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重要な熱絶縁工事業

熱絶縁工事業は、一般の人たちには聞き慣れない言葉です。
熱絶縁工事を分かりやすく説明すると、住宅などの建物の保温や保冷を目的とした仕事です。
エネルギーを無駄なく使うためには、重要な役割の仕事なので、昨今の省エネブームとも関係深い仕事だといえるでしょう。
そのような意味では、今後も注目を集める可能性が高い仕事です。
熱絶縁工事業の詳細や仕事内容、将来性についても紹介していきますので、ぜひ確認してみてください。
省エネルギーの観点から考えると、今後その重要度が一気に高まる可能性のある仕事です。

熱絶縁工事業とは

熱絶縁工事業という言葉は、建設業界になじみのない人は、あまり分からないかもしれません。
熱絶縁工事というのは、さまざまな設備を熱絶縁するのが仕事で、設備には冷暖房設備や動力設備などさまざまなものがあります。
そもそも熱絶縁とはどのような事柄を指すのかというと、熱を保持する目的で行われるのです。
冷暖房設備などは、熱を保持することによって、暖房効率や冷房効率が高まります。
住まいの暖かい空気を長時間維持するためには、断熱が重要となります。
断熱とも深い関係があるのが熱絶縁工事業なのです。
また、動力設備などに熱絶縁工事をする場合は、設備が発生する熱の影響を周囲に波及させないために行われることもあります。

熱絶縁工事業の仕事内容

熱絶縁工事業を簡単に説明しても、ピンとこない人もいるかと思われるので、今度は具体的な仕事内容を紹介します。
熱絶縁工事の一例として、冷暖房熱絶縁工事があります。
これは冷暖房設またはそれに付随する設備の熱絶縁を行うものです。
冷暖房設備に付随するものとしては、ダクトや配管が挙げられます。
冷暖房設備によって作り出した空気を室内に送り込むためにはダクトが必要です。
しかし、そのダクトが保温されていなければ、ダクトからせっかくの熱が逃げてしまいます。
これにより暖房効率や冷房効率が著しく低下してしまいますので、熱絶縁工事は重要になります。
また、配管にも同様のことがいえて、お湯や冷水を作って配管で各階に送り出しますが、その配管が保温、保冷されていなければ、どんどん熱が逃げてしまうのです。
このように冷暖房熱絶縁工事には、エネルギー効率を高める意味合いがあります。
熱絶縁工事業の範囲には、ウレタン吹付断熱工事も含まれます。
ウレタン吹付断熱工事は、一般住宅などにも行われる工事で、断熱性の高いウレタンを一面に吹き付けることによって、建物の断熱性を高めようというものです。
天井裏に吹き付けることもありますし、内部の壁面に吹き付けることもあります。
ウレタンは、非常に柔軟性の高い材質で、狭い隙間や複雑な構造の中にも、しっかりと入り込み、気密性を高めてくれるのです。
このように断熱とは切っても切り離せない存在なので、熱絶縁工事業とも深い関わりを持っています。

熱絶縁施工技能士

熱絶縁工事業は、建設業界で重要なポジションであることを示すものとしての国家資格があります。
熱絶縁施工技能士という資格で、学科試験のほかに、実技試験もある資格です。
学科試験は、保温保冷工事作業に関する知識、さらに硬質ウレタンフォーム断熱工事作業に関する知識が求められます。
実技試験では、実際に硬質ウレタンフォームを吹き付けし、その作業内容を評価され点数が付けられるのです。
資格は一級と二級に分かれていて、両方ともに実務経験が求められます。
そのため、熱絶縁工事業は、知識よりも技術が重要な仕事であるといえるでしょう。
まずは資格を取得するよりも、現場で経験を積むことが重要になってくるのです。

熱絶縁は注目度の高い事柄

最近は省エネやエコといった言葉が流行していますが、熱絶縁とこれらの事柄は関係が深いです。
そのため、熱絶縁には大きな注目が集まっているといえるでしょう。
省エネ住宅を造るためには、低コストで環境に配慮しつつ、熱エネルギーを作り出すことが重要ですが、そのエネルギーを維持することも重要です。
そこで大切なのが熱絶縁で、しっかりと断熱していなければ、せっかく低コストでエネルギーを作り出しても、無駄になってしまいます。
また、熱絶縁工事業というのは、一般住宅だけではなく、大規模な施設を担当することも多いです。
このような大規模工場などのエネルギーロスは、一般住宅の比ではありません。
そのため、環境に配慮するためには、こういった大規模な施設の熱絶縁も重要になってくるのです。
そのような意味では、地球に優しい仕事ともいえるでしょう。
技術と自然環境の両立をするための仕事ともいえるので、とてもやりがいのある仕事です。
また、リフォームをする場合にも熱絶縁は重要なポイントとなります。
最近は、新築の数こそ減っていますが、リフォームに対する人々の意欲は高まっていますので、今後の期待度も大きいといえるでしょう。
さらに、今後技術が進むことによって、新たに画期的な熱絶縁が生まれてくる可能性も十分にありますので、技術の進化に間近で立ち会える仕事ともいえます。

熱絶縁工事業に向いている人

熱絶縁工事業に向いている人は、現場作業が好きな人です。
熱絶縁工事は、建築途中の建物の中に入り、天井裏にウレタンを吹き付けたり、壁にウレタンを吹き付けたりすることもあります。
建物が完成していく過程を間近で見られる仕事でもありますので、ものづくりが好きな人も向いているでしょう。
また、大規模な現場で空調ダクトに熱絶縁をする際などには、黙々と作業をこなす集中力が求められます。
さらに、近年は省エネに対する人々の意識が高まっており、新しい技術の開発も次々に行われています。
そのため、新しい技術を積極的に身に付けるような向上意欲も必要になってくるのではないでしょうか。
日々新しい技術を身に付けるような努力家の人なら、楽しみながら仕事をすることができるはずです。

熱絶縁工事業の将来性

熱絶縁工事業は、面白い進化を遂げるのではないかといわれている業界です。
単に冷暖房設備や給水設備の熱絶縁を目的とした仕事ととらえてしまうと、可能性が見えてきませんが、エネルギーを効率的に利用するという観点から見ていくと、格段に可能性が広がっていく業界なのです。
そして、今後、こういった観点は非常に重要視されるので、熱絶縁工事業も次世代の仕事として進化する可能性は十分にあるでしょう。
また、熱絶縁工事で培った、エネルギーに関する知識はいろいろなところで役立つ可能性があります。
例えば、絶縁工事業で得た知識をエネルギーコンサルタントに生かせば、潜在顧客の発掘につながるかもしれません。
この分野の進化は非常に速いのですが、人々がそれに追いついていない部分もあります。
そのため、この分野と人々をつなぐようなコンサルタントとして活躍することができれば、全く新しい形の熱絶縁工事業が誕生するかもしれません。
従来の仕事を請け負うまで待つ方法ではなく、積極的に仕事を取りに行く働き方も考えられますので、考え方によっては非常に面白い仕事だといえるでしょう。
熱絶縁の分野で、革命を起こしたいというような、意欲旺盛な人はこの仕事に将来性を求めて飛び込んでいくのも良いです。
また、近年のリフォームブームなどにも関係する仕事なので、うまく立ち回ることができれば、安定した仕事を手にすることができるはずです。
建設業の中でも、将来が楽しみな仕事といえるかもしれません。
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